こんにちは。
週末はハムに追われて更新できないハムっ子です。
暖かくなるにつれてギフトも多くなり、自分が
ハムっ子なのかハムなのか区別がつかなくなってきます。
さて、今日は何の日だったでしょうか。
三月のこの時期、ちゃぶ台の上と仏壇の前にはおはぎがあります。
今日は
お彼岸です。
お彼岸とは「彼岸会(ひがんえ)」といいます。
梵語の「波羅蜜多」の訳で、彼岸に到るという意味です。
迷いに満ちあふれたこの世、此岸(しがん)から悟りをえた世界彼岸(ひがん)へ到ることを願って、行いを慎む期間とされていました。
彼岸へ到達するために、常日ごろ忙しさに追われ、自分自身の仏心を見つめることのできない人々が、春と秋の七日間、善事を行い、先祖への報恩感謝を表わします。
この七日間の法会のことを彼岸会といい、お彼岸と略していいます。
ですからお彼岸は、自分を見つめ直し、先祖への報恩感謝をすることにより、より豊かな心を持つための人格形成期間のようなものです。
彼岸会は、インドや中国にはない日本独特の法会です。
・・・・・・・なんだか
難しい単語の羅列に目眩がしてきましたが、要は先祖やその他の者に感謝せよと、きっとそういうことです。
お彼岸は春三月の春分の日、秋九月の秋分の日をそれぞれ中心として、その前後三日間を合わせた一週間を春のお彼岸、秋のお彼岸と呼んでいます。
最初の日を、彼岸の入り、まん中の春分の日・秋分の日を、中日、そして、最後の日を彼岸明けといいます。
仏教には、西方浄土といって西に極楽があるという考えがあります。
春分の日、秋分の日には、太陽が真東から出て真西に没します。
この真西の日没のところこそ、往生の願いをかなえてくれるところであるという考えで、春秋二季のこの時期に彼岸会が営まれるようになったという説があります。
また仏教では、苦しいことも快楽も、よきにつけ悪しきにつけ、極端にはしらず中道を重んじます。
春と秋の彼岸の時期は暑からず寒からず、季節の中道ともいえるでしょう。
仏教の中道を尊ぶ考え方が季節の中道に重なり、この時期を彼岸会とするようになったのだともいわれています。
暑さ寒さも彼岸までといわれるように、季節の変わりめであり、気候もいい時期のお彼岸はすっかり日本人の生活に定着しています。
単に仏教上の行事ではなく、今では私たちの生活のなかで、季節のシンボルともなっています。
つまり、
今日はお彼岸の初日。
もうこれだけわかれば充分です。
複雑な話はこれぐらいにして、
サイボクのお彼岸を少しだけご紹介します。
こちらの写真は本店の脇にある
畜魂碑です。

畜魂碑とは私たちが日頃お世話になっている家畜の霊を祭っているものです。
私たちは豚や牛、鶏などの恩恵にあやかって生活しています。
いつも感謝の気持ちを持っていることが大切ですが、お彼岸の日には
従業員一同でお参りをします。

線香を焚き、黙祷します。

本社も、製造部も、営業部も、楽農も、温泉も。

みんな気持ちは同じです。

私たちのために、
ありがとう。

よく晴れた空の下。

これからも
感謝の気持ちを忘れずに。

皆が心に誓った日でした。
今はまだ肌寒いけれど、桜の花が満開になる頃。
畜魂碑の上にあるしだれ桜が美しく咲き乱れます。
今はまだ・・・

空が見えるけれど、もうすぐ花で埋め尽くされるでしょう。
でも店長。
いくら桜が綺麗だからって。
ここで
花見をしないで下さい。ハムっ子からの切実なお願いです・・・。